「『体調がおかしいと思って病院に行ったら、妊娠していた』って……。耳を疑いました。だって娘は44歳ですよ? 結婚もしていないし、普段から決まった男性がいるような雰囲気も一切なかったんですから」
恵子さんは当然、出産には猛反対した。44歳という高年齢での初産リスク、いつ派遣切りに遭うかわからない恐怖、そして何より父親不在のまま誰が子どもを育てるのか。
「私だって80歳です。足腰も弱り、いつ介護が必要になるかわからない状態です。ベビーシッター代わりに私を頼るつもりなのか、それとも私の年金や家をあてにしているのか……」