ホテルの客室にパソコンを隠し、部屋のWi-Fiを利用してフィッシングメールを大量に送信したなどとして、兵庫県警は10月15日、中国籍の叶加鋒容疑者(39)を偽計業務妨害などの容疑で逮捕した。

叶容疑者は昨年5月、神戸市中央区の高級ホテルに偽名で宿泊。ホテルの電源とWi-Fiに接続した状態の小型パソコンを客室の冷蔵庫裏に隠し、そのままチェックアウト。そのパソコンからクレジットカード会社を装って個人情報を盗み取ろうとするフィッシングメールを約48万件送付し、ホテルの業務を妨害した疑いがある。

捜査関係者によると、押収されたパソコンはディスプレイのない10センチ四方ほどのミニパソコン3台だった。叶容疑者は氏名不詳の別の人物からの指示でパソコンをホテルに設置、チェックアウトした後、別の人物が遠隔操作によってパソコンを操作し、フィッシングメールを送信し続けたとみられている。ホテルのWi-Fiを使うことで、メールの送信元としてホテルのIPアドレスが記録されることになる。実際にフィッシングメールの受信者から「ホテルのIPアドレスが使われている」と連絡があって、隠されていたパソコンが見つかったという。パソコンには約240万件のメールアドレスが保存されており、送信された48万件以外にも、メール送信を続けるつもりだったとみられている。