6月11日開幕のサッカーW杯北中米大会でスポーツ動画配信を行うDAZNは全104試合を国内でライブ配信する

同社のほかNHK、日本テレビ、フジテレビなどが地上波で約60試合を放送。日本戦や決勝などは無料で観戦できる。

ジャーナリストの森田浩之氏は

DAZNが今大会で独占配信を選ばなかった背景には、W杯というコンテンツの特殊性があるとみる。▼ 続きを読む▲ 閉じる映画やドラマと違い、W杯は「みんなで見る」ことで価値が高まるイベントであり、だからこそ「DAZNが最後まで手放さなかったのは、『みんなで見る』というW杯の価値だった」と指摘する

DAZNはなぜW杯を独占しなかったのか

独占していれば多くのサッカーファンが加入しただろう。ビジネスだけを考えるならそのほうが合理的なはずだ。だが今大会では日本戦をはじめ、主な試合は地上波テレビで見ることができる。なぜDAZNはテレビとの共存を選択したのか。

ヒントになるのが、3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)だ。大会は米Netflixが日本で独占配信した。配信サービスにとっては理想的な成功例だろうが不満の声も大きかった。SNSには「日本代表の試合は誰でも見られるようにすべきだ」という意見があふれ大会後にはスポーツイベントの無料中継を促す「ユニバーサルアクセス権」に関する議論も活発化してきた。

考えてみれば不思議な話だ。映画やドラマが独占配信されても、人々は怒らない。だが日本代表の試合となると話は別だ。見たい人だけが見ればいいコンテンツではなく、多くの人が一緒に楽しむものだと考えられている。

W杯は試合だけでなく「みんなで見る」ことで完成する

W杯の商品価値は試合そのものだけでなく、「みんなで見る」ことにもある。だから閉じたサービスの中に囲い込むとかえって魅力が薄れてしまう。なぜなら、人々が同じ試合を見て同じ話題を共有する社会現象だからだ。

しかもW杯はテレビ時代が終わった今でも「テレビの王様」だ。FIFA(国際サッカー連盟)によれば、前回’22年カタール大会の試合を従来型のテレビで20分以上見た人は世界で約22億人。決勝だけの数字でもテレビ観戦した人は12億人近くに達し、赤ん坊も含めて地球上のほぼ7人に1人という計算になる。世界で歴代最高のテレビ視聴者数を誇るコンテンツは、常に直近のW杯決勝だ。

DAZNジャパンの笹本裕CEOは、今後の配信サービスでは「独占で見せる競争」が弱まるという見通しを語っている。配信ビジネスにとって独占は最高の武器だった。だがW杯だけは独占すると価値が下がる

DAZNが最後まで手放さなかったのは、「みんなで見る」というW杯の価値だった。

1: 2026/06/10(水) 09:02:41.68 ID:Ugal9Ahj9
6月11日開幕のサッカーW杯北中米大会でスポーツ動画配信を行うDAZNは全104試合を国内でライブ配信する
2: 2026/06/10(水) 09:13:28.49 ID:fccQ/zm40
いやいやFIFAとの契約上自国チーム試合の独占は出来ない