「すごい、すごいしか言わない」女性タレントに批判の声
日本テレビ系のワールドカップ日本対チュニジア戦中継に出演した井桁弘恵に、批判の声が集まっています。
サッカーの知識が乏しく、「すごい、すごい」しか言わない語彙の貧困さが気になるというものです。「あまりの薄っぺらさに耐えかねてNHKのBSに移った」という声もあり、そんなタレントに果たして存在意義があるのかと疑問視する意見も少なくありません。
井桁本人も、もともとサッカーに詳しかったわけではないと語っていますから、本人ばかりを責めるのは酷でしょう。
一方で、そうした人選をした制作側に問題があるのではないかという指摘にも、一理あります。
確かに、批判したくなる気持ちは理解できます。詳しくないにしても、もう少し言い方はあるだろうと感じる場面もありました。若い女性タレントに「にわか」や「ライト層」の代表を担わせるようなキャスティングにも、そろそろ食傷気味です。
しかし、ワールドカップという巨大な祭典を考えると、井桁のように「何が何だかわからないけれど、とりあえず盛り上がる」人たちを巻き込むことこそが重要なのかもしれません。熱心なサッカーファンだけのものではなく、普段は競技を見ない人も気軽に参加できる。そんな「ユニバーサルアクセス」こそがワールドカップの価値だからです。
その意味では、何もわからないながらも一生懸命に熱狂する井桁の姿は、むしろワールドカップの理念を体現しているとも言えるでしょう。
大多数の人は、その程度の距離感でサッカーを見ています。そして、それは決して間違った態度ではありません。
実は難しい井桁弘恵の“立ち位置”
もっとも、井桁の立ち位置もなかなか難しいものです。
なぜなら、サッカーに詳しい若手女性タレントというポジションには、すでに影山優佳という強力な先行者がいるからです。戦術にも精通し、疑問点を岡田武史元日本代表監督にぶつけるほどの知識量を持つ強者の影山と、付け焼き刃の勉強で勝負したところで、キャラがかぶるだけです。しかも、知識というものは付け焼き刃ほどプロやサッカーマニアから見透かされてしまうものでもあります。
それならば、吉田麻也選手へのインタビューで「いい匂いがするー」と無邪気にはしゃぎ、競技とは別の角度から選手の意外な一面を引き出すほうが得策だという判断も理解できなくはありません。
仮にここで井桁が急に戦術論を語り始めたとしても、昔から詳しい人は「何をいまさら」と鼻で笑うでしょう。一方、「にわか」やライト層からすれば、専門用語が飛び交って何を言っているのかさっぱりわからない。どちらにとっても不幸な結果になりかねません。
そう考えると、ワールドカップのたびに生まれてきた「いっちょかみタレント」の系譜の中で、井桁弘恵という存在は意外なほど慎ましいのかもしれません。
福岡随一の進学校として知られる修猷館高校から早稲田大学へ進学した才女でありながら、あえて「すごい、すごい」と連呼し、「いい匂い」と喜ぶ。その徹底した無害さは、ある種の芸風として完成されているようにすら見えます。
ワールドカップの醍醐味とは?
もちろん、それを見て「もっと突っ込んだ話をしてほしい」と感じる人がいるのも当然でしょう。しかし、ワールドカップとは、本来そうした温度差を丸ごと飲み込む巨大なお祭りです。
熱心な戦術オタクも、四年に一度だけテレビをつける人も、選手の香水が気になる人も、同じ試合を見て一喜一憂する。その振れ幅の広い喜怒哀楽の集積こそが、ワールドカップの醍醐味なのではないでしょうか。
続きはソースで
https://nikkan-spa.jp/2171416
日本テレビ系のワールドカップ日本対チュニジア戦中継に出演した井桁弘恵に、批判の声が集まっています。
サッカーの知識が乏しく、「すごい、すごい」しか言わない語彙の貧困さが気になるというものです。「あまりの薄っぺらさに耐えかねてNHKのBSに移った」という声もあり、そんなタレントに果たして存在意義があるのかと疑問視する意見も少なくありません。
井桁本人も、もともとサッカーに詳しかったわけではないと語っていますから、本人ばかりを責めるのは酷でしょう。
一方で、そうした人選をした制作側に問題があるのではないかという指摘にも、一理あります。
確かに、批判したくなる気持ちは理解できます。詳しくないにしても、もう少し言い方はあるだろうと感じる場面もありました。若い女性タレントに「にわか」や「ライト層」の代表を担わせるようなキャスティングにも、そろそろ食傷気味です。
しかし、ワールドカップという巨大な祭典を考えると、井桁のように「何が何だかわからないけれど、とりあえず盛り上がる」人たちを巻き込むことこそが重要なのかもしれません。熱心なサッカーファンだけのものではなく、普段は競技を見ない人も気軽に参加できる。そんな「ユニバーサルアクセス」こそがワールドカップの価値だからです。
その意味では、何もわからないながらも一生懸命に熱狂する井桁の姿は、むしろワールドカップの理念を体現しているとも言えるでしょう。
大多数の人は、その程度の距離感でサッカーを見ています。そして、それは決して間違った態度ではありません。
実は難しい井桁弘恵の“立ち位置”
もっとも、井桁の立ち位置もなかなか難しいものです。
なぜなら、サッカーに詳しい若手女性タレントというポジションには、すでに影山優佳という強力な先行者がいるからです。戦術にも精通し、疑問点を岡田武史元日本代表監督にぶつけるほどの知識量を持つ強者の影山と、付け焼き刃の勉強で勝負したところで、キャラがかぶるだけです。しかも、知識というものは付け焼き刃ほどプロやサッカーマニアから見透かされてしまうものでもあります。
それならば、吉田麻也選手へのインタビューで「いい匂いがするー」と無邪気にはしゃぎ、競技とは別の角度から選手の意外な一面を引き出すほうが得策だという判断も理解できなくはありません。
仮にここで井桁が急に戦術論を語り始めたとしても、昔から詳しい人は「何をいまさら」と鼻で笑うでしょう。一方、「にわか」やライト層からすれば、専門用語が飛び交って何を言っているのかさっぱりわからない。どちらにとっても不幸な結果になりかねません。
そう考えると、ワールドカップのたびに生まれてきた「いっちょかみタレント」の系譜の中で、井桁弘恵という存在は意外なほど慎ましいのかもしれません。
福岡随一の進学校として知られる修猷館高校から早稲田大学へ進学した才女でありながら、あえて「すごい、すごい」と連呼し、「いい匂い」と喜ぶ。その徹底した無害さは、ある種の芸風として完成されているようにすら見えます。
ワールドカップの醍醐味とは?
もちろん、それを見て「もっと突っ込んだ話をしてほしい」と感じる人がいるのも当然でしょう。しかし、ワールドカップとは、本来そうした温度差を丸ごと飲み込む巨大なお祭りです。
熱心な戦術オタクも、四年に一度だけテレビをつける人も、選手の香水が気になる人も、同じ試合を見て一喜一憂する。その振れ幅の広い喜怒哀楽の集積こそが、ワールドカップの醍醐味なのではないでしょうか。
続きはソースで
https://nikkan-spa.jp/2171416
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