世界初の人工多能性幹細胞(iPS細胞)作製に関する論文発表から今年で20年となったことを受け、京都市の京都大吉田キャンパスで17日、記念シンポジウムが開かれた。同大の山中伸弥教授は講演で「次の20年は患者自身のiPS細胞を良心的な価格で提供できる状態にしたい」と述べ、1人当たり数百万円程度に費用を抑えて利用しやすくするという目標を語った。

iPS細胞は、体のさまざまな組織の細胞に変えることができ、再生医療や新薬の開発などで応用が進むが、高コストが課題となっている。

山中氏は、患者本人に最適なiPS細胞作製について、これまでは年間10人分程度が限界だったが、自動化などで年間1000人分を作製可能にすることを目指していると説明した。