徳島大学と京都府立医科大学の研究で、カレー粉の成分であるクルクミンが、前がん病変である大腸腺腫(ポリープ)のうち、比較的大きな腺腫の発生リスクを低下させることがわかった。
インドでは古くから大腸がんの罹患率が低く、カレー粉の黄色成分として知られるクルクミンによる発がん抑制作用との関連が示唆されている。しかし、これまでクルクミンの抗腫瘍効果を検証する大規模なランダム化比較試験は実施されていなかった。
本研究では、通常のクルクミンより吸収性を高めた高吸収型クルクミン「セラクルミン®」を用いて、全国26施設が参加する2年間の大規模二重盲検ランダム化比較試験を実施した。
大腸がんの多くは大腸腺腫を経て発生するが、腺腫の摘除後に新たな腺腫が発生することが問題となっている。
そこで、腺腫をあらかじめ摘除した患者約600人を対象に、「セラクルミン®」を摂取する群とプラセボを摂取する群に無作為に割り付け、新たな大腸腺腫の発生を抑制する効果を検証した。