1: 2026/05/04(月) 12:38:53.01 ID:QwYmMxzH9
月9が “静かな爆死” をしている。

北村匠海が地上波連ドラ初主演を飾っているフジテレビの月9ドラマ『サバ缶、宇宙へ行く』。実話をもとに描かれたオリジナルストーリーで、4月27日(月)に第3話が放送された。

本作は、統廃合の危機にある福井県の水産高校を舞台に、生徒と教師が力を合わせて宇宙食開発を目指す学園もの。北村演じる主人公は、自校で生産しているサバ缶を宇宙に飛ばすことを目標に奮闘する高校教師。世代交代していく生徒たちを見守りながら、実現までの長い歳月を主人公視点で描いていく物語だ。

■視聴率が右肩下がりしていることが問題

筆者がSNSなどで視聴者の声を見たかぎり好意的な意見が多めで、酷評するようなコメントはあまりない。そのため、ネットニュースでも「爆死」「大コケ」などと煽るようなネガティブ記事はほとんど出ていない。

しかし、数字には如実に爆死傾向が出ている。視聴率(ビデオリサーチ調べ/関東地区)がまずい。第1話から世帯6.0%・個人3.4%と低調スタートだったが、第2話ではさらに世帯4.1%・個人2.6%まで激減。続く第3話も世帯3.8%・個人2.3%と下落しており、右肩下がりを続けている。

リアルタイムでのテレビ視聴の高低に一喜一憂するのはナンセンスだが、それでもこの数字はひどい。リアタイ視聴する習慣のあるドラマファンがどんどん離れていることが如実に表れている。

また、TVerの数字がいいわけでもない。100万登録がひとつの人気の指標となっている「お気に入り登録」数も46.0万(5月2日現在)といまいち。第1話はTVerの再生数が100万回を突破したようだが、これもたいしたことのない数字だ。

■爆死中だが “叩く要素” がほとんどない

これらのデータを見ると、『サバ缶、宇宙へ行く』は「爆死」「大コケ」と叩かれても仕方ないような数字になっている。けれど、本作を酷評する視聴者の声もネットニュースもあまりない。

理由は、本作が “きちんと整ったドラマ” だからだろう。実話をもとにしているので、どんな物語であろうと “説得力” という質は保証されている。逆に言えば、ストーリーの本筋にツッコミようがないということでもある。

また、突拍子もない登場人物はおらず、主人公も生徒も教師も町の人々も総じて王道なキャラクター造形となっているため、予定調和を崩さない。悪く言えば、既視感だらけのシーンや展開の連続なのだが、ツッコミどころはない。

つまり、“叩く要素” がほとんどない。にもかかわらず、視聴者は離れ続けている。まさに “静かな爆死” 状態である。

■原因は展開が早すぎて “薄味” だから?

最大の原因だと感じるのは、ストーリーの展開が早すぎて全体的に “薄味” なこと。本作は長い歳月を描くため、生徒が代替わりしていく構成で、第3話では早くも第1期が終了。今夜放送の第4話から第2期がスタートし、生徒たちは総入れ替えとなる。

ストーリーはテンポよくサクサク進むが、そのぶん各エピソードがあまり掘り下げられておらず、生徒への思い入れが薄いまま、目標をどんどんクリアしていく。主人公や生徒が壁にぶつかって苦悩するシーンが短いため、ご都合主義的に難題を乗り越えているようにも見えてしまう。

また、学園ドラマのセオリーとして、主人公に反抗的なクセモノ生徒が抱える問題や悩みを解決されることで1人1人心を開いていくという展開があるが、本作は、第1話でほとんどのクセモノ生徒が “仲間化” するというスピード展開だった。