「シュレーディンガーの猫」実現へ一歩?OISTが電子スピンで巨視的な物体を動かすことに成功

この記事のポイント

何が起きたか:OISTなどの研究チームが、電子スピンに由来する力を使い、空中に浮かせた質量128mgの振動子を駆動することに成功。大気中で約100nm、真空中では最大約1.5µmの振動を観測した。
なぜ重要か:従来の最先端のスピン力学実験より8~9桁(1億~10億倍)重い物体に対し、電子スピンの偏極によって5nNを超える力を生み出し、巨視的な物体の運動を制御できることを示した。
今後の注目点:今回観測されたのは古典的な振動であり、量子重ね合わせではない。環境振動や熱の影響をさらに抑え、マイクロ波による精密なスピン制御を実現できるかが次の課題となる。